ライバル宣言

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大男は私に注目し、ニッコリと笑みを浮かべて機械から下り立ち上がった。 身長は軽く180センチ以上あるだろう。 胸と腕の筋肉は盛り上がり、体格も全体的に大きめだ。 「この子が例の転入生?」 彼は続木に私の身元を確認し、嬉しそうに大きな手を私に差し伸べた。 「初めまして。 陸上部元部長の大林です。 祥太郎から話は聞いてるよ!」 “祥太郎”というのは続木の下の名前。 どうやらこの部では、お互いを下の名前で呼び合っているらしい。
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