ドロダラケ

2/18
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
私の通っていた小学校には、ちょっと変わった七不思議がありました。 変わっているといっても七つ全てが、というわけではありません。 大半がトイレの花子さんや目が動く音楽家の絵画、動く人体模型。そんなありふれた、ごく普通の七不思議でした。 変わっていたのは一つだけ、 『ドロダラケ』という話です。 『ドロダラケ』は言葉通りの意味です。 先生がちょっと目を離した隙に、生徒がちょっといない隙に、あたり一面が泥だらけになる怪現象。 靴箱が、教室が、廊下が、おトイレが、ロッカーが、壁が、置き傘が、天井が 、ちょっと目を離した隙に泥だらけになってしまっている。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!