13

2/13
前へ
/258ページ
次へ
週明け、仕事終わりに四谷さんが食事へと誘ってくれた。 恋人と仲直りしたことは、職場で顔を合わせた瞬間から分かっていた。彼の恋愛話も一度詳しく聞いてみたかったので、素直に誘いを受けることにした。 居酒屋で一通り注文を済ませ、生ビールの入ったジョッキを持ち上げる。 「お疲れ」 「お疲れさまです」 軽く乾杯して、互いに喉を潤してから。 「あの日は、迷惑をかけてすまなかった」 四谷さんが、口を開いた。
/258ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1999人が本棚に入れています
本棚に追加