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俺って小説家の卵やねんな!
つまり、作家の卵。
この卵は、孵化して無事に普通の小説家になれるだろうか?
普通の小説家でいい!
類は夢を見た!
いつも見る夢だが、途中で醒めてしまった!
世界中を旅行したかった。
でも、金がなかった。
何にしても、金だった。
留美子はぼーっとしていた。
突然、雨が凄く降ってきた。
しかし、負けなかった。
負けてたまるか。
最後まで勝負は分からない。
人生と勝負していた!
一度きりでいいから、自由になりたかった!
もう何もいらない。
理想の天国がそこにはあった!
しかし、手が届かず、途方に暮れた。
僕が天才の証明をしなければならなかった。
雨は次第にやんできた。
留美子も一安心して、眠りに落ちた。
それは、とても深い眠りだった。
もう少しで自由まで手が届きそうだった。
後少しという所で、終わっていた。
一人前の小説家になりたかった。
お金が必要だった。
後もう少し寿命が長けりゃなぁ…。
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