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気だるいような、痺れるような身体の痛みが全身を支配していた。
ゆっくりと目を開ける。
徐々に意識が覚醒してきて――思い出す。
(ああ、そうか……。私は意識を失って……二人に捕まって……)
それからどうなったのだろうか?
ここはどこなんだろうか?
焦点の定まらない思考を動かしながら、身体の異変に気づく。
「!?」
手首と腕にまとわりつくような、異様な感触。
呼吸をするたびに、絡み付くような息苦しさ。
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