act.3 壊楽

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気だるいような、痺れるような身体の痛みが全身を支配していた。 ゆっくりと目を開ける。 徐々に意識が覚醒してきて――思い出す。 (ああ、そうか……。私は意識を失って……二人に捕まって……) それからどうなったのだろうか? ここはどこなんだろうか? 焦点の定まらない思考を動かしながら、身体の異変に気づく。 「!?」 手首と腕にまとわりつくような、異様な感触。 呼吸をするたびに、絡み付くような息苦しさ。
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