act.3 壊楽

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ブラインドのかけられた窓から、沈みかけた陽の光が射し込んで来ている。 動くたびに、縄が絡み付くようで息苦しい。 知らず知らずのうちに荒い息を吐いていた。 せめて足首の縄がほどければなんとかなるかもしれない……。 そう思いながら、足首を動かしてみるが、びくともしない。 「ああ、目が覚めたようですね」 足首の縄をなんとかしようと悪戦苦闘している私の耳に入って来た透き通るような声と扉の開く音。 全身を強張らせ、身構えて声の主を見る。
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