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白銀の髪に紫色の瞳。
優しげに微笑む男――寒波。
「そんな怖い顔しないでください。せっかくの美人が台無しですよ」
軽口を叩きながら、寒波がベッドの上に乗ってきた。
ギシッとベッドの軋む音が響く。
寒波を睨みながら、ジリジリと彼から距離をとる。
そんな私の様子を嘲笑うかのように、寒波が胸の周りにかけられた縄を掴んで勢いよく引き寄せた。
「……っ!!」
全身に走る――縄のざらついたような感触。
思わず息をつまらせると、寒波が嬉しそうに笑った。
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