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「ね? また……遊びましょうよ?」
子供が欲しいものをねだる時のような顔で甘えてくる。
「貴方のお父様にまたご迷惑が……」
「オヤジの話はするな」
一転したように、底冷えするような表情の寒波に息を飲む。
“たとえ貴方でも、それに触れることは許さない”
紫の瞳がそう言っている。
「あいつは父親なんかじゃない。僕はあいつを父親とは認めてない」
「だから」と再び子供のように甘えながら。
「大丈夫ですよ。僕はあいつを父親とは認めてないけど……あいつはプライド高いし、自分の地位を守る為ならなんでもするから……“また”揉み消して貰えばいいんです」
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