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バスマットの上に横たわったままの私の顔を真上から見下ろし、寒波がニヤリと笑った。
「よかったら、拭いてあげましょうか?」
「いらない!! 自分でできる!!」
勢いよく起き上がり、寒波を睨み付けながら距離をとる。
これ以上弄ばれるのはごめんだ。
疲れきった身体を浴槽にもたれさせ、ゆっくりと身体を拭いていく。
クスッと寒波が笑い、私の腕を掴んだ。
「なにするの!!」
威嚇するように怒鳴ると、寒波がこれ見よがしにため息を吐いた。
「あのね……そんなあからさまに警戒しないでくれますか?」
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