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「さて、既にチートは貰ったようだから……後は君が選択するだけだ」
「選択?」
「ゲームで言うところの難易度設定だね」
難易度か……チート貰ったからには難しい方が楽しそうだな。
一応、概要を聞いておこう。
「具体的には?」
「王族として生まれる、森に投下後フラグが立つ、普通に森に投下、森に投下後奴隷コース、奴隷として生まれる……の五つだね」
「オススメは?」
「五つ目」
「ちょっwwww」
後々のことを考えると奴隷として生まれるのは少し避けたいな……。
「あぁ、言い忘れてたけど、難しい程特典を付けるよ」
「よし、五つ目だ」
「分かった。特典は、軌跡を辿る力だ。受け取るがいい」
俺の名前にリンクした力とはありがたい。
「あんがとよ。……あぁ、六歳位まで記憶を消しといてくれ」
「なぜだい?」
「赤ちゃんプレイなんざお断りだ」
「そうか、そのように手配しておくよ。その扉から出るといい。そうすれば新生活の始まりだ」
「じゃ、行ってくる」
「頑張ってください軌跡さん!」
ディアナの声援を背に扉を開ける。
アルカスにディアナを任せるのは少々心配なのだが。
「さて、文字通り第二の人生だ。楽しむだけ楽しんでやるよ」
自ら開けた扉に勢いよく飛び出した。
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