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◆◆◆
記憶はそこで途切れた。
たぶん落ちた時にマンホールの角にでも頭ぶつけて死んだか、気絶してるかだろうな。
気絶でも溺死が待っている。
つまり俺は死んだ。
「すいっ!ませんでしたァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!」
「うるせぇ」
「ぎゃふん!?」
床競技のF難度の技を使いながら古代ローマみたいな服装の変人が土下座してきたので頭を蹴り上げてやった。
蹴った足が痛いぜ。ちくせう。
……よく見ると女だったよ。
ということは、土下座してきたことも含めると……
女神(仮)のミスで俺死亡
↓
お詫びにチート付与して転生
↓
面倒なことに巻き込まれる
よし、転生しな……待て、待つんだ俺。
人生の最後がマンホールに落ちて死んだで良いのか?
いや、良くない。
俺は、劇的に生きて劇的に死にたい。
そこ、既に劇的に死んでるとか言うな。
「いきなり何するんですか!」
あ、変人(女神)が復活した。
「変人って酷くないですか!?確かに女神ですけど!」
「あんなF難度土下座を見せられたら誰だってそう思う」
後、ナチュラルに読心するな。
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