act.9 罪と罪 罰と罰

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ポタリポタリと――。 肩と胸に蝋が落ちていく。 「やめてぇぇ!!」 強烈な熱に身体が弓なりにしなり。 「大丈夫ですよ。これはね、お遊び用の低温の蝋燭なんです。熱いのは一瞬だけ……。傷もつかない」 ポタリポタリ――。 胸の頂きに蝋が垂らされ――。 「いやぁぁ!!」 「でも、貴女の身体。今、とても過敏になってるんでしたね」 陰惨な笑いをその美しい顔に浮かべながら、寒波が言葉を紡いでいく。 「それとも……痛みが快楽に変わってきてますか? 貴女は……“淫乱”だから」 淫乱という部分を強調して言われ、屈辱で悔しくて、唇を噛みしめる。
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