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寒波がアロマキャンドルの一つを手にとる。
「慣れ……とでも言うんでしょうかね。貴女は初めてこれを使われた上に一時間近くこれの薫りの中に居た訳ですから……」
「ああ、それと」と寒波が微笑みながら、アロマキャンドルを私に翳す。
「他にも面白い使い方ができましてね」
翳したアロマキャンドルを斜めに傾け。
キャンドルの芯に溜まっていた蝋がポタリと私の肩に落ちた。
「……ああ!!」
肩に走る――強烈な熱。
「ふふ……。熱いですか?」
再び、キャンドルを斜めに翳し――。
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