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AM8:00
警視庁刑事課捜査一課
「柴崎係長、おはようございます」
「おはよう、斉藤くん」
柴崎和哉警部。
捜査一課の係長。
非常に真面目な性格で、周りの信頼も厚い。
優牙(以後真)のことを掴めない人物だと思っている。
「目黒区――――――で殺しがあった。
詳細は、現場に居る中村君に聞いてくれ」
「分かりました」
車を発進させて、現場へ向かう。
現場には沢山のメディアが集まっていて、仕事柄(裏の方)で自分が公になるのは不味いため、裏口から入った。
「お疲れ様です!!
斉藤警部補」
今までに手柄を幾つか挙げたため、警察官の間ではちょっとした有名人らしい。
本人にとっては、有り難迷惑なのだが…
「中村警部補のところへ、案内して頂けますか?」
「勿論です」
現場は、何処にでもあるようなアパートの2階の一室。
「中村さん、おはようございます。
仏の身元は?」
中村大樹。
同じく捜査一課。
警部補。
真と仲が良い。
「よぅ。
仏は高橋洋介、36歳。
海田組の下っ端だ」
海田組。
僅かな反神無月組の一つ。
優牙のやり方が気に入らないらしく、何かあったら反発してくる。
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