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否応なしに心臓がバクバク。
おい、何これ。もしかして……?!
「私、ね……ミコちゃんの事……、」
かれんちゃんの言葉に耳を澄ました瞬間、再び後ろの雑木林がガサガサと激しく揺れた。
「……きゃっ」
驚いて両手で耳を塞ぎ、その場にしゃがみ込んだ彼女。
「かれん、ちゃ……「かれん!大丈夫かっ?」
雑木林の木々をぬって突然現れたのは、つい今さっきまでの甘酸っぱい気持ちを奈落の底まで落とし兼ねない、男。
ヤツは、俺が近付くよりも早くかれんちゃんの元へ駆け寄ると、しゃがみ込む彼女の腕を容易くとって抱き寄せる。
そして、鋭い目付きで俺を一瞥すると、荒々しく口を開いた。
「……お前、かれんに何したんだよ?」
出た!竹上晃!!
ビビらせたのはお前の方だろ。
そう思いながらも口に出せずに、ただヤツの視線を受け止める。
「違うよ、アキちゃん……彼は悪くないの……」
そして、気分が悪そうに項垂れるかれんちゃんの言葉を遮るかのように、またしても現れた“悩みの種”……
「柊ちゃ~~んっ!みぃつけたっ!」
「……かれんちゃ~ん、何処どこ~?大丈夫~?」
……げっ?!
第8話へ→→→coming soon!
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