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なんで肩に彼の腕が回ってるの?!恥ずかしい。みんなが注目する。
「ええぇええぇっ!!?」
張り裂けんばかりに大きな声が耳に響いた。
私よりも先に声を上げたのは、言うまでもない。さくちゃんだ。
「こっ…こここ、紺野君!?」
「…ん?何?由奈」
彼の唇が薄く開いている。
冗談が過ぎるよ!これは。
ああ、みんなシーンとしてるし。
「誤解を生まないで!」
まさか、彼がこんな意地悪な人だったとは。こんな喋る人だったとは。
ほんとにびっくり。
全然話したことのない彼が今はこんなに身近に感じてしまう。
不思議な人。私の人見知りが全然平気だった。
今日、ワタクシ広瀬由奈は、昨日初めて話したばかりの人と、付き合ってる疑惑が流れてしまいました。
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