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彼の性格。眠たがり。怠け者。面倒くさがり。意地悪。
全部短所しか見当たらない。
もっと彼のこと、知りたい。
色んなこと考えてるうちに、授業は全て終わっていた。
「…げっ、やば」
ノートとってないじゃん。
助けを求めるように紺野君に視線を送ると、寝ていたとばかり思っていた彼が、うつ伏せのまま、顔だけ動かした状態で私を見上げていた。
「…ノート、とってないね」
「う…うん、まあ」
君のこと考えてるせいでね。
「…仕方無いから、見してあげる」
「ほんと?やった」
「…感謝して見てね」
嬉しいけど。嬉しいんだけど。
すごい上から目線。いや、態勢の話じゃなくて、寧ろ上目遣いだし。
何て言うか、口調が。
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