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放課後。
今日も紺野君は居るだろうか。トイレから戻ってくると、もう人気はなかった。
ただ、私の隣の席に、彼はまだいた。寝ている。
「…こ、紺野君?」
勇気を出して、呼び掛けてみた。反応は無い。
私はゆっくりと席に座る。
「…紺野く「起きてるよ」
遮るように彼から発せられた言葉。起きてるよって…なら返事してほしいな。
「…何?今日は、寝ないんだ?」
「う…ん。眠いけど、聞きたいことあるから」
紺野君は、眠そうに瞼をこすって、こちらを向く。
「…ん。何?」
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