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『………よ、目覚めよ。
我等が天狐の姫よ、目覚めてくれ。
その身を護る陰陽師の里の結界から出てしまった今、多くの厄災が降り懸かろうとしている。
大切な者を護るため、その力を目覚めさせるのだ。
今は数多の妖が出没している……。
“天狐ヲ喰ラエ…我ガ血肉トナリテ其の力ヲ授ケヨ……”
妖たちは姫を喰らいに来る。
それまでにどうか……その身を護りきるだけの力を目覚めさせるのだ……』
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