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「それじゃ…」
「行きますか!」
翌日、支度を終えた私達は妖が最近出没していると言う里に向けて歩き出した。
「諒、その里は何処にあるの?」
「ここから大体二、三日ってとこだな」
諒の言葉に頷き、前を見て歩く。
「……?
紅葉、森を歩くぞ」
「え?
う、うん……」
町を出てしばらく歩いた頃、諒がそう告げてきたから私は頷いて森に入る。
「諒?
どうした……!?」
「紅葉も気付いたか?」
「うん……。
多分、妖でしょ?」
「あぁ。
俺らの少し後ろをついてきてる。
戦えるな?」
諒の問い掛けに私は首を縦に振る。
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