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衝撃的な事実が発覚して、私は驚く。
いや、だってわたしの父様は人で母様は妖……?
なら、
「私は、半妖ってことですか……?」
「そうなるの。
今まで黙っていてすまなかったな。
お主がこの事実を受け止められる歳になるまでは言わぬようにとの言付けだったのでな」
「言付け……。私の、両親からですか?」
誰からかが気になった私はすぐさま聞き返す。
もし、それを頼んだのが両親なら会えるかもしれない。
でも……二人が生きているのなら私を里に一人残す筈がない。
二人は、どうなっているの?
「左様。
言付けはお主の両親からじゃ。
お主の母はお主を産んだ時に亡くなり、父はお主を妖から護り抜き、この里で力尽きた。
……紅葉。お主はこれから陰陽師として生きるか半妖として封じられるか選ばなければならぬ」
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