始まりの章

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始まりの章

大正、拾参年 昼神峰の山林にて紅ゐ獣あらわれん 紅ゐ獣は山林の全ての獣を喰らゐ尽くしき それをみし村民も狂ひて人喰らう鬼 鬼は頭蓋を割っても死なず、殺すには火を放つしかなし 紅ゐ獣が現れた山にはゆめ入るな 紅ゐ獣は山の神の使ひ…時経てば、自ずと去りゆかむ
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