肉食った報い

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何をしているんだろう。俺は コンクリートの冷たい感触がじかに肌に伝わってくる ___あぁ、地面に横たわっているんだ でも、なぜ。 痛い、足も、腕も、頭も、何もかも、身体中が痛い。 目が開かない、耳すらも聞こえない ここはどこだ ひどく......寒い。 意識だけがやけにはっきりとしている。自分に落ちてるくる冷たい雪の感触 __あぁ今は冬か......。 とのんきなことを考えてしまった __雪......雪か...。 頭の中でなんどもそれを繰り返すほどそうする自分の感情がどうしてだか悲嘆なものへと変わっていく気がした なぜ、そのような気持ちになるのかはわからない この込み上げる強い思いは俺をただ困らせるだけだった。原因がわからない以上感情をどこへぶつけていいのかもわからない そもそも、体が痛みで動かない今何もすることができないが....... 今の俺に出来ることは、考えることだけ 俺は、いわゆる"記憶喪失"とゆうものか?自分の名前さえわからないのだから だがこれほどの怪我をおわされるんだ、自分はろくな生き方をしていなかったのだろう 何かの事件に巻き込まれたなら別だが この"雪"に対する不可思議な感情と何か関係があるのだろうか...... __あぁダメだ。考えても何も分からない せめて目を開けることさえできれば、自分の居場所や状況がわかるのだろうが......今は無理そうだ 情報量がすくなすぎる 考えることも不可能じゃないか __このままだと俺は凍死する そう思ったのだが、その後すぐに気づいた 俺は、死ぬことに関してあまり抵抗がない そうか.....俺はそうゆう人間なのか 記憶をとりもどしたとしてもきっと自分の生き方に落胆していまうかもしれない それよりは、何も知らないまま死んでしまったほうが自分は幸せじゃないだろうか そんなことを考えていると さっきまで降っていた雪の感触が、突然無くなった _____雪が止んだのか そう思い始めてきた頃 「ねぇ......君。死んでるの?」 とゆう小さな声が、俺の耳に届いた それは俺が目覚めてから、初めて聞いた音だった。
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