act.12 回想

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主人に提案したら、二つ返事で乗ってくれた。 彼女を快楽で責めて、狂わせて、堕として―― 僕と主人の人形として――永遠に、この楽園を彩る、オブジェとして―― 三人で暮らして行けたら、なんて素敵なんだろう。 けれども…… 楽園は崩れた。 僕も主人も――彼女を本気で愛してしまったから。 主人に渡したくない。 彼女を独り占めしたい。 彼女の“心”が手に入らないなら―― 身体だけは―― せめて、身体だけは―― 僕のものにしてあげるよ――。
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