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車を走らせて40分くらいで幹線道路を外れ農道や集落の狭い道もでてきた。
「次、1.2Km先、電話ボックス左ね。」
と言ったとき、少し雨が降り出してきた。
「おけ。電話ボックスね。
なんか空が暗くなってきたな。」
「ほんと、急に暗くなってきたね。」
そんな話をしていたらものすごいスコールが降ってきた。
ワイパーを一番早い状態にしても追いつかず、
もっとも外は雨と水しぶきや水煙で視界10メートルも無い状態となりちょっと危険なので車を左に寄せて停めた。
「まいったな、こんな雨も久しぶりだわ。」
「ほんと、こういうのが“バケツをひっくり返したような雨”っていうのね。」
10分程したら雨も小降りになり、車を発進させた。
しかし、しばらく走ったものの電話ボックスが見当たらない。
もう5キロ近く走っているはずだ。
「悪い、見逃したかもしれない。
一度戻るか。」
Uターンして元の道を戻る。
しかし、電話BOXは無い。
それどころかどこかで道を外れたようで、見たことも無い道になってきた。
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