キスフレ2nd Vol.13

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囁かれた台詞に驚く私の表情を愉しむように彼はクスリと笑った。 はたと気づいて思いっきり彼の肩を掌で叩く。 「な、成宮さん。何言ってるんですかぁ。 ジョークが冴えてますね!グッジョブ!」 「いや、本音だよ」 「.......え,,」 「まだ君を、諦めたわけじゃないから。 そう言ったら、もう僕には会いたくないかな?」 「...へ??」 「彼氏がいる君をいまだに好きな、僕を嫌いになるかい?」 静かな路地。 頭上では、電光がじりじりと音を立てる光の輪の中にいる、彼と私。 私を見下ろす視線が熱くて、言葉を失った。
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