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どうやら図星のようだ。
「千夏…そろそろ…」
涼夜はため息を尽きながら千夏に話しかける。
「あっ!すみません。あまりにも…あまりにも教師にあるまじき行動をしていたのでつい…」
千夏は少ししょんぼりしながら涼夜に謝った。
「………一応教師なんだから…」
「はい。出来るだけがんばって善処します」
それはちょっと違うんじゃ無いかなと思う涼夜であった。
場所は移して体育館。
「フツーに魔力を流せ。以上」
ごった返した体育館の中、廃村の言葉を聞いたクラスメイトたちは一斉に無視して近くにいる先生に聞こうとした。
「ま、待て!計測の時はドカンとやって検査の時はほんのちょびっとやればいい!」
「そうか。ならばお前のクラスの人間が計測器を壊したならお前が弁償するんだな?」
追加情報を貰ったところで廃村は後ろからの声にギクッ!!となった。
「や、やだなー…お前ら壊さない程度にやれよ。弁償とかマジ勘弁だから」
冷や汗タラタラで廃村は注意した。どうやら後ろにいる人物が苦手なようだ。
それからクラスは空ている方から並んでいった。
涼夜と千夏は深夜に捕まらないように離れた位置で空くのを待つ。
「涼夜様、どのくらいにしますか?」
「うん。やっぱり平均がいいと思う」
千夏が聞いたのは魔力量のことだった。
涼夜は計測している生徒を観察しながら答えた。
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