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昔ーと言ってもたかが四、五年前のこと。
世界にただ一つしかない人間の国は大量の魔物に襲われました。
国王軍が総力を上げ、魔物に対抗しましたが…むしろ殺られました。
人々が諦めた時、ある人が魔物を退けました。
そのある人は白い炎を操り、魔物を倒していったことから《聖炎の皇帝》と呼ばれるようになりました。
また、英雄として崇めたて祀られました。
国を襲ってくる魔物を次々と倒していた《聖炎の皇帝》はある日、突然、戦場から姿を消しました。
魔物がまだ、国を襲ってくるのにも関わらず、
姿を消してしまいました。
人々は姿を消した《聖炎の皇帝》を罵り、非難しました。
しかし、《聖炎の皇帝》はいくら罵られようとも非難されようとも現れません。現れません。
国境の近くにある街が魔物によって壊滅しても
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