第二章

8/9
前へ
/40ページ
次へ
「やだぁっ!やだ、やだよぉ!っや!お願いっ、挿れな、で!!そえ、だけは嫌ぁっ……!!」 あれから、服のほとんどをはぎ取られて、体中をまさぐられた。 そしてついにお尻に男のものが宛てがわれて、僕は疲れきった体で必死に抵抗する。押さえつけらてた手足をなんとか解放させようともがくけど、効果が出ずにいる。 「なんでここはダメなの?誰か先約でも?」 「そ、そこは、やだ、や……ぁっ!て、手越……手越が、いい、や、やだ、」 「手越……?まっすーは手越が好きだったの?それとも毎日手越に犯されてるのかな?」 「……っ、やだ、やだっ……!!」 「答えないと挿れちゃうよ?いいのかな」 「ひっ……!やっやあぁ!!好き、好き、!!手越が、い、ぃ!!だから、挿れな、でっ!それ以外はなんで、も、するから!手越の、ためっに、初めては、っとっておきたいんですっ!!おねが、ぃしまっ!」 「健気だね~あいつなんて錦戸と付き合ってんのに。どうせ振り向いてもらえないのにね~」 「いやっ!!やだ!や、なんで、す!はなして、!っやぁ!!」 「じゃあそんな儚い希望なんて散らしちゃいましょうか。どうぞ~」 山下くんの合図で男が腰を進めた。 押し入ってくる自分の体内への男の侵入に体中に鳥肌がたつ。 「い、っ、いやあああああ!!!やだ!!いやだあ!ぬいで、ぬいってぇ!!!ああ!!」 最後の砦も壊されて、僕は狂ったように叫んだ。そこは、手越のために なんて思ってたのに。もう僕はこれで手越に捧げられるものがなくなってしまって。ふいに涙がこぼれてしまう。 「泣いてるねー。かわいいよ、まっすー」 「やだ、やだっぁあ!!ぬいてっぬい、で!!お願い、おねっが、しますっ!!」 どんなに泣き叫んでも男の腰は止まらず、僕の思いに逆らってどんどん中で膨らんでいく熱。男が腰の動きを早めたと思ったら小声で、出すぞと言った。 「まっすー、初中出しだね、記念だね」 「ひっ!ひっああ……!!いや、いやあああ!!やめって、おね、がいっ!!なかはぁっ、やだ、やめっでぇえ!!」 男の短いうめき声が聞こえたと思うと、次に腰の動きが急速に遅くなり、そしてお腹がじわじわと熱くなっていく感覚が広がる。 「やだ、……やだぁ……やだよぉっ……なんで、やだ……、や、……やだ、……」 僕は力なく中に出された精液の感覚に体を震わせた。 穢されてしまったことを感じながら。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加