第1章

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「ねぇ、まっすー!次もおんなじクラスだよ!」 桜の花びらで埋まってる道を、手越がかけてくる。 「本当!?やったぁー!」 手越から、今年のクラス替えの結果を聞いて喜びの声を上げる。 ボクと手越は小学校の頃からの付き合いで、高校までずっとクラスが一緒だったていう、腐れ縁だった。 ボクは手越のことを一番の理解者だと思っている。 手越もきっとそう思ってくれてる。 それぐらいに僕らは一緒にいて、お互いのことを知り尽くしていた。 だけどひとつだけ、手越に言っていない僕の秘密がある。 それは、僕が手越のことを好きだってこと。このことはずっと伝えないつもりだ。なによりもこの関係を壊したくないから。 「まっすーとこれで、10年連続同じクラスだねっ!!」 手越が無邪気な笑顔でそう言った。 学校に行って、入学式などを終わらせて、教室に入り、自分の席に座ると 「おーよろしくね、増田、、くん!」 なにか軽そうな人が僕に話しかけてきた。 「あ、うん……増田、です。よろしくね」 「なんだーその挨拶笑 俺小山ね。けいちゃんってよんで」 「わかった、小山」 「けいちゃんってよんでっていった矢先に!?」 ボクはこの小山って言う人と隣の席らしい。 小山はやたら軽い挨拶をして、僕についてはほりねほり聞いてきた。
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