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錦戸くんと山下くんはそのあと僕の体を散々いたぶって、気が済んだら二人共呑気にどこかへ行ってしまって。
かわいそうな手越と無様な僕だけが埃っぽい古い教室に閉ざされた。
教室の隅でふさぎこんでる手越に声をかけた。
「……っ、手越。…ごめ、んなさい……、手越…」
「…………まっすーは、俺になんでこんなことするの…」
「………っ…え、……手越、」
「……山下くんと、いればいいじゃんか。まっすーには、ちゃんとまっすーを愛してくれる人が、いるじゃんか……。なんで錦戸くんまでとっていくんだよ……」
手越の目を見ると、その目は怒りにも悲しみにも取れるような目で、僕はたまらず身を震わせた。
「ち、ちがっ……う、よ……。僕、山下くんなんて、好きじゃ……錦戸くんだって……っ」
「なんなんだよっ!まっすーは好きじゃなくとも愛されてんだろ!?俺は、俺はっ……!!どんなに愛したって俺は見てももらえないのに!なんでまっすーばっかり!!」
「て、手越……っ!やだっ…、違、ちがっ……っ!」
「なんでなんで……!!なんでだよ!!」
手越がそう言って僕の体を揺さぶる。
その影響で中に出された錦戸くんの精液が溢れ出ていく。
「……まっすーのバカ!!!」
僕のお尻から溢れていく精液を見てすごく傷ついたような顔をして、どこかへ出ていってしまった。
「て……手越……、待って、待っ……」
「っま、待って…よぉっ…」
手越のいなくなった教室で手越の名を呼びながら泣く。
でも誰も、慰めてくれる人はいなかった。
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