第四章

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僕なんて、もうどうだっていいや。 手越に拒絶されて、山下くんや錦戸くんに怯えて生きるなんて、そんな人生もう嫌だって思いながら、宛もなく道を歩いていく。どこへ向かうでもない。ただふらふらとおぼつかない足取りで前に進んで行く。 もうどうでもいいよ。どうでもいいんだよ。 ずっと頭の中そればっか繰り返して、僕は自分がなにをしてるのかもわからなくなって。 明日、手越は学校に来るのかな。手越が来たとしても、昔みたいに僕に笑いかけてくれることはきっとない。 明日が来れば、僕はまた山下くんに殴られる。 すると悲鳴がした。車がなんて騒がしい声でみんなが叫んでる。何事だろうと思って、僕は焦点の合わない目で横を見る。 すると僕のすぐそばにトラックがいて。 身構える前に、トラックが僕の体に当たって、その衝撃で僕の体ははね飛ぶ。 やけに周りの人の悲鳴だけが鮮明に聞こえる。 頭ががんがんして痛い。 体もなんだか軋んで動かない。 トラックにはねられたんだなぁって状況を理解するのに時間がかかった。 体は重くて怠くて。どくどくと脈打つ心臓の音がやけに弱弱くなっていく。 死ぬのかなぁなんておもって、それでもいいやなんて僕は少し開いていたまぶたを落とした。
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