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休み時間は授業の準備をしたり、読書でもしてゆっくり過ごそう。
と思っていたけれど―
「駿ー!昼休み体育館開放だけど、バスケしない?」
「うん、するか!」
「俺もやるー!」
う、うるさい、、、。
橋本の周りには、3人男の子がいて、私はその横で顔をしかめる
トイレでも行こうかと立ち上がると、そのうちの一人と目が合って
「雨乃さん、、だよね?」
「うん。」
捕まってしまった―。
「俺、雪城・爽真(ゆきしろ・そうま)よろしくね。」
そう言う彼は、背が高くて細い手も足も筋肉質。茶色がかった髪は見るからにふわふわしていて、目鼻立ちはしっかりしている。
橋本も似ているような感じで、違うところといえば、声と黒髪っていうところくらい。
「よろしくお願いします。」
それからも、会話は続いて―
授業が始まった。
授業を受けながら、私は頬杖をついて窓の外を見ていた
空をぼーっと見るのは嫌いじゃない。むしろ、好き。
眺めていると、引越しのときに離れてしまった友達を、不思議と近くに感じる
習い事で仲良くなった友達。
たった、それだけのつながりだったけど、、、
習い事の時しか一緒にいなかったしそれ以外で会うことはないけど、私にとっては大切な大切な友達
そんなことを考えると、なんでかすごく安心した気持ちになる
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