あとがきに。

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典子は、どこにでもいる普通のアラフォー女です。目立つ容姿や特別なスキルを持つこともありません。 立河も、バブルを経験している仕事人間な普通の中年です。 バブルが弾けての大不況で就職活動は超氷河期と呼ばれた頃、リストラで簡単に解雇された時代でした。 腕時計を外すとき。ーー追憶ーーの時代背景はそんな頃です。 それから10年の歳月を経て、腕時計を外すとき。に移ります。 私は結婚だけが恋の最終形の幸せとは限らないと思っています。 自分を輝かせる沢山の選択肢がある今、その選択肢が奇異な目立ち方をすることなく、容認してあげられる時代が来るべきだとも思っています。 典子の選択も、立河の選んだ結末も、河合が決めた未来も。 人それぞれに幸せとは…姿形が違います。 今回のような、誰かに自分の幸せを託すことも有りなんじゃないかと考えています。 2016.1.19 白峰知紗
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