126人が本棚に入れています
本棚に追加
「ち、ちち、違うよ!二人っきりじゃないよ!」
「それじゃあ何人?」
「四人……」
「比率は?」
「二対二……」
顔が熱を帯びていくのがわかったので私は俯き、それに比例して声も次第に小さくなっていく。
お母さんはニヤリと唇を得意気に吊り上げ、それでも口調は相変わらず落ち着いたまま一気に切り込んでくる。
「それで?その『彼』とは付き合ってるのか?」
「つつつ、付き合ってなんて……そんな事全然ないよ!私と彼は友達だし……」
最初のコメントを投稿しよう!