11人が本棚に入れています
本棚に追加
メイ 「優里ちゃん!待って!」
優里 「なんで…。」
メイ 「優里ちゃん。私、優里ちゃんのこと何にも分かんないけど、なんでそんなに悩んでるの?」
理人 「…メイ様?」
優里 「あんた、何でそんなに…?」
メイ 「ねぇ、ごめん理人。2人にしてくれる?」
理人 「かしこまりました。メイ様。」
メイ 「ありがとう。」
優里 「あたし…っ。」
メイ 「うん。」
優里 「いつもこんな感じなの…。人の邪魔をしてばっかりなの。金太郎様に、誕生日には何が欲しい?って言われたとき、あなたが執事と幸せそうにしてることが頭に浮かんだの。最初は邪魔しようなんて、そんなの全然思ってなかった…。だけど、幸せなあなたを見てたら、羨ましくて。」
優里 「あたし、バカだから。こんな事で満足しようとしてた。本当に、本当に…っ。」
メイ 「私ね、知ってると思うけど、ずっと田舎で普通の庶民として生活してたんだ。ここに来たばっかりの時は、みんなに嫌われたりして本当に辛かったの。」
優里 「えっ?」
メイ 「けどね、時間が経つたびにみんな、私のことを分かってくれるの。ちゃんと自分の気持ちに素直になって行動できたから。」
メイ 「優里ちゃん。みんなと仲良くしようよ。みんな分かってくれるから。」
理人 「メイ様の言うとおりでごさいます。優里様。」
優里 「理人さん…。」
メイ 「よし!こうとなったら、さっそくみんなの所に行こう!」
理人 「あっ、メイ様!そっちではなく、こちらの道でございますよ。」
メイ 「あっ、もう、わかってるしー。」
理人 「よかったです。」
優里 「大変だね、あんなお嬢様をもつと。」
理人 「心の良さでは世界一のお嬢様ですよ、メイ様は。」
優里 「やっぱり、理人さんもあの子も変わってる。」
メイ 「おーい!早く来てよー。」
理人 「メイ様、歩くのが早うございますよ。」
メイ 「あんた達が遅いのー。」
最初のコメントを投稿しよう!