メイと転入生

8/11
前へ
/11ページ
次へ
桜庭 「ローズ様、東雲様が本郷優里様にデュエロを申し込んだようです。」 ローズ 「メイが?」 桜庭 「ええ。その内容が、柴田理人の苦手を見つけるというものらしいです。」 ローズ 「ついに自分で動き出したのねー、メイ。」 桜庭 「そのようでございますね。」 理人 「メイ様、準備は整いましたか?」 メイ 「うん。自分で言った割に、すごい緊張する。」 理人 「大丈夫ですよ。メイ様はもう私とずっと一緒にいらっしゃいますから。」 メイ 「うん。」 理人 「では、参りましょう。」 優里 「あっ、理人さん!」 メイ 「まだ私の執事だから。」 みるく 「メイ、急に理人にガッツリしだしたな。」 泉 「はっきりさせないとって、自分でも分かったんじゃないかな?」 ローズ 「では、両者前へ。柴田理人はこっちへ来なさい。」 不二子 「また学園長が審判なのね。」 根津 「本郷の家の事になると出てくるよな。」 ローズ 「それでは、デュエロを始めます。さあ、始めは本郷優里よ。食べ物でも何でもいいわ。理人の前に出しなさい。」 優里 「はーい。えー、なんだろう。苦手な物でしょ?」 リカ 「なんなのよ、あの子。本当にムカつくわ。」 泉 「仕方ない。ああいう性格なんだ。」 優里 「これかな?」 ローズ 「柴田、どう?」 理人 「違います。」 優里 「チッ。」 ローズ 「次はメイよ。」 メイ 「はい。」 理人が苦手な物ってなんだろう。 理人が食べ物食べてるの見たことないしな。 動物とか、かなぁ。 メイ 「はい!これは?」 理人 「むしろ、好きですね。」 メイ 「えー。」 優里 「好きなものを当てるなんて、天才ね。」 みるく 「あいつは、何度喧嘩を売ったら気が済むんだ。」 根津 「おいおい、いつ終わるんだ?」 不二子 「そろそろ部屋に戻りたいわね。さすがに。」 ローズ 「次はメイよ。」 メイ 「はい。」 みるく 「メイ、当てろよ!」 リカ 「そうよ!そろそろ当てなさい!」 理人 「(メイ様…。)」
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加