花の守護

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「待てよそれって、そこらに生えてる草も植物なら一緒じゃん。そいつらはいいのかよ」 「いや、緑の全てに思惟があるわけじゃない。どういう理由で存在しはじめるのかはわからないけど、基本的にはそれを助けるのが連城家の仕事だよ。ただ、今回のように移動を嫌がったり、人を襲ってくる場合は、こういう美刀たちの力を借りて、殺す」 「人を襲うって、さっきおれを狙ったのがそうか」 「いや、あれは美刀がわざと目立つようにしたんだよ。守護になると離れていてもそういうことができる」 「守護……って?」 「私は命ある限り美刀を守り、世話する。その代わり美刀は私を守る。その契約のことだよ」 「じゃ、今回のあいつは……」 「うん。守護を持たない思惟だ。祟りがあって伐れないから何とかしてくれって連城家に依頼がきた。だから君が、」  言っているそばからチェーンソーの音が唸り、あっという間に伐り倒された。
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