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第1章
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私の名前は、菅崎 マイ。中学2年生の女の子。本をこよなく愛していて、放課後は図書館に来ることが日課になっているほどだ。
「あの、落としましたよ」
「えっ!」
床に花柄のハンカチが落ちていた。
私のだ。
ハンカチをぐちゃぐちゃに丸めてポケットに突っ込むと男性にお礼を…。
あれ?いない。
さっきまで隣にいたのに。
「そこ、どいてくんない?」
「す、すみません!」
あわてて一歩隣に移動した。
と、そのとき。
カランッ
…?!
「あっごめんね。君がいるのに気づかなかった」
相手は、私よりも背が高く、髪が長い。長いから1つ結びにしてる。
それに、この顔!美しすぎる!
「私、影薄いから」
私は相手の首飾りに魅せられ、途中で言葉を失ってしまった。
それは、ルビーの首飾りだった。
綺麗…。
「えっ何?」
いつの間にか私の手は、ルビーの首飾りを触っていた。
恥ずかしくて顔が見れない。
「す、すみません!」
これってさっきの女の人にも使った言葉だ。
私ってば、人に迷惑かけすぎだよね。
「そんなことないよ」
「えっ?」
「君は迷惑なんかかけてないよ?」
この人…いったい何者?!
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