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「お客様、申し訳ありません。 彼女はまだ新人で、しかもまだ高校生なんです。 不慣れな接客で不快な思いをさせてしまった事を大変深くお詫び申し上げます。」 彼は私の隣に並び、怒りを露わにしている男性に向かって深々と頭を下げる。 同時に私も後頭部を押され、彼と一緒に頭を下げる事になって・・・。 視界に映ったのは、フランボワーズソースの染みが付いた白いエプロン。 彼はカウンターで私たちのやりとりの声を耳にし、ピンチを察して一緒に謝りに来てくれたのだろう。
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