【26】Good-bye and good-bye.

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ギュッと抱きしめられて、 冬馬が私の首筋に顔を埋める。 「…冬馬?」 私はどうしていいかわからないまま、 冬馬の背中に手を回した。 冬馬同様にギュッと抱き締めた。 「…俺、 杏奈のこの香りスッゲー好きだったんだ…。 杏奈のアップルミントの香り…。 何か変態ぽいから一度も杏奈に言った事なかったけど…。」 冬馬は首筋に唇を寄せる。 冬馬の吐息がかかる。 冬馬の想い。 「最後に思いっきり感じさせて…。 杏奈に包まれてるんだって俺に実感させて……。」 『実感させて……。』 『実感させて………。』 冬馬の甘い声が耳に残ってる…。 残ってる…。 冬馬の最後の言葉…。
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