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ギュッと抱きしめられて、
冬馬が私の首筋に顔を埋める。
「…冬馬?」
私はどうしていいかわからないまま、
冬馬の背中に手を回した。
冬馬同様にギュッと抱き締めた。
「…俺、
杏奈のこの香りスッゲー好きだったんだ…。
杏奈のアップルミントの香り…。
何か変態ぽいから一度も杏奈に言った事なかったけど…。」
冬馬は首筋に唇を寄せる。
冬馬の吐息がかかる。
冬馬の想い。
「最後に思いっきり感じさせて…。
杏奈に包まれてるんだって俺に実感させて……。」
『実感させて……。』
『実感させて………。』
冬馬の甘い声が耳に残ってる…。
残ってる…。
冬馬の最後の言葉…。
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