【4】好きだ、バカ!!

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そして待ちに待った部活終わりの時間。 俺はいつものように猛ダッシュで教室に向かった。 ガラッとドアを開けて中に入る。 ハアハアと息を切らして見つめる先には杏奈の姿。 「あれ?今日は早いね。」 俺は窓際に寄り掛かっている杏奈に声を掛けた。 「うん、今日はミーティングだけだったから。」 「そっか。」 言いながら俺は当たり前のように杏奈の身体に腕を回す。 「…いつもそんなに急いでここに来てるの?」 俺の身体に包まれての杏奈の質問。 俺はその質問に思わず赤面。 カーッと顔が熱くなるのがわかった。 「…ち、違うに決まってんだろ!」 うわっ、カッコ悪! マジでバレバレじゃんか! そんな俺を至近距離で見つめる杏奈。 「ハハ、顔赤いよ藤沢くん!」 なぜか杏奈は余裕。 クッソ、ムカツク!! 「んっ!」 だから俺は不意打ちで杏奈の唇を塞ぐ。 角度を変えてもう一回。 ずっとこうしていたくて…、 俺は杏奈のアップルミントの香りに包まれながら、 チュッ。 音を立ててのキス。 それから俺は杏奈を抱き締める腕に力を入れた。 .
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