28人が本棚に入れています
本棚に追加
◆―――――――――――――――――◆
「失礼。僕は魂を導く、いわば案内人です」
コートのボタンを閉め、頬に赤い手形をつけた青年に、吉乃は嘆息する。
「案内は結構よ。私が、警察まで案内してあげる」
「いえいえ。僕は裸を見られて興奮したい、ただの一般人ですので」
それのどこが一般人だ。
眉を寄せた吉乃に、変態は倒れている方の吉乃へ視線を向けた。
「どうやら、貴女は」
「おい、そこのお前」
遮るように響いた声に振り返る。
すると、長髪に軍服の青年が、芝生を踏みしめて庭へ入ってきていた。
その背後には、ボディービルのようなマッチョ集団が控えている。
何事?!
最初のコメントを投稿しよう!