花が散るまで

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◆―――――――――――――――――◆ 「失礼。僕は魂を導く、いわば案内人です」 コートのボタンを閉め、頬に赤い手形をつけた青年に、吉乃は嘆息する。 「案内は結構よ。私が、警察まで案内してあげる」 「いえいえ。僕は裸を見られて興奮したい、ただの一般人ですので」 それのどこが一般人だ。 眉を寄せた吉乃に、変態は倒れている方の吉乃へ視線を向けた。 「どうやら、貴女は」 「おい、そこのお前」 遮るように響いた声に振り返る。 すると、長髪に軍服の青年が、芝生を踏みしめて庭へ入ってきていた。 その背後には、ボディービルのようなマッチョ集団が控えている。 何事?!
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