それはゆっくりと

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「はい、どうぞ」 「あぁ。」 会長席にいつの間にか腰を据えていたバカにわさわざ紅茶を届けに行く が、すぐには飲ませはしない 「あぁ。ってなんですか?カッコつけですか?お礼ぐらいきちんといいなさいよ。ほら、この前しっかりおしえたでしょう。人から優しくしてもらったら、なんていうの!!?」 「……………ありがとう」 恥ずかしそうに俯きながら言う会長 「ええっ!?聞こえないよ!そんなのねぇ、耳悪い人が相手だったらどうするの!相手が不愉快になっちゃうでしょう。これだから、友達の2、3人もできないんですよ!! 」 「いるもんっ!友達いるもん!!」 子供に返ったかのように、涙目になって言い張る会長。 「俺様、俺様、バカみたいなこと言ってるから友達できないんですよ」 僕がそういうと、ついには涙を流す会長。 え。僕。悪いことした? 机に顔を伏せ、泣きじゃくる、この会長を僕はどうしたらいい 「あの、えっと。。言い過ぎました。すみません。だから、顔を上げてください」 「……。」 優しく子供に語りかけるように言うが、聞いてくれない。 困ったな。 「会長には友達たくさんいますよね。」 というと、ピクッと会長の体が動く 会長の金髪でサラサラな髪を梳きながら、あやす そして、やっと顔をあげた会長の頭を撫でて、 「僕は会長の友達ですよ?」 というと、 静かに紅茶を飲みだした。 そして、 「ありがとな」 と、ふっ。と笑みをこぼす。 会長は顔だけはイケメンなので、その行動がやけに絵になるが、 「手、ふるえてますよ?」 とても、照れ屋さんなようだ
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