第1章

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短歌の趣向として折句という詠み方がある。 句頭の言葉を続けて読むと一つの言葉となるように詠む読み方です。 伊勢物語にでてくる「かきつばた」が有名である 京の暮らしに飽きた三人連れが三河の八橋と言うところについた時昼飯を食べることにした。ここを八橋といったのは、川が入り組んでいて八つの橋が架かっていたからである。ここの沢にはかきつばたが見事に咲いていたので、連れの一人が、かきつばたを句頭にして歌を詠んでごらんといったので、 *からごろもきつつなれにしつましあればはるばるきぬるたびをしぞおもふ ー都にながらく連れ添うた妻をおいてきたので、つくずくと都こいしく、はるばるとやってきた旅路のほどがしのばれる。 とよんでところ、みんな弁当のうえに涙をおとして泣きぬれた。とある。 雅の故郷「奄美市」を入れて詠んでみます。 *蒼深き真夏の海に魅せられて島に移住のサーファー夫婦* 続いて「鹿児島」 *絣着て午後の一杯静岡に勝り劣らぬ新茶を点てる 普通の詠み方に飽き足りない方折り句に挑戦してみてはどうですか。 五句すべてを使う必要はありません。 三句~四句でも結構です
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