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「そう? まあ確かに連絡つかない番号知ったってしょうがないよね。でも修理出すの嫌だなあ。会社と契約してるとこも新規で作ったんだけど、もうすでに店員さんと顔見知りになるぐらい通ってるから」
「それ、別な目的だと思われてないか」
「違うよー、君だけ。私がたぶらかしたのは」
広希の言葉に勢いよく身を引いた。
「嘘だろっ、あんたそっちの人か!」
「えー、やだなあ、本気にしちゃって」
こういう話するとなぜか若い女性に大ウケなんだよねえ、と続ける広希を無視していると、持っていた携帯が着信した。
「……広希さん、メール」
「ええっ、そんな突然? ど、どうやったら見れるのかな」
ここを押せ、と指が触らないように渡した。
広希がのんびり読みあげる。
「いつもお世話になっております。来週火曜日、ショップ店員たちで飲み会するので、連城さんもよかったら来てください……? なんでこの番号知ってるのかなあ」
「……そこで契約したから」
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