遅咲きの繚乱

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「やだ、やだ。すご……いきそ。いきた。ああ。やだ……ああっ」 「ん。中すごい」 あられもない声が口から漏れた。 それに煽られた男ががんがんと腰を振る。 中が自分でもうねるのを感じる。 ひときわ大きな声をあげると、自分が思い切り吐き出すのを感じた。 「ん……俺も出る。」 身体の中にどくどくと何かが吐き出される。 ぐったり動けなくなると、ずるりと中から男が出て行く。 尻の間にくちゃりと音を立てて何かが流れた。 男がオレの処理をする。 血と何かでどろどろのティッシュがゴミ箱に入って行く。 優しい男の手つきと終わってしまったという感覚に喉が詰まる。 布団がかけられて、男が自分のジーンズを引き上げた。 ジッパーの閉まる音に、男は服さえ全部脱がなかったんだと気付いてめまいがする。 立ち上がった男が玄関の方に行きかけて立ち止まった。 ぼんやりと背中を見送っていると天井を見上げて溜息をつく。 横顔が振り返って、皮肉な笑みが浮かぶ。 「ねえ?名前とか聞かないの?」 はっとベッドから起こした体に、男が振り向く。 「はじめて捨てたかっただけ?」 かたかたと体が震える。どう言っていいか判らずにごくりと喉を鳴らす。 「お、オレ……おっさんで。か、顔も普通で……」 「年上とか顔とか別に気になんないけどな。」 「え?」
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