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雨宮さんもビックリしたらしく、パチパチと
何度か瞬きをした。
「あ、じゃぁ、気をつけてな」
「……はい、本当に申し訳ありませんっ」
また、小さくなったその声に
どこか、何かを掻き立てるようなその声に
三木部長の喉のリンゴが上下するのを、見た。
へー……
オレは、頭を下げて会議室を後にする
遠野さんを三木部長の横顔越しに見ていた。
「遠野さん、大丈夫かなぁ」
「うん、我慢してたんだろう」
「さ、早いとこやっちまおう」
「はーい」
「で、この部分なんだがーー」
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