幸せな半年間

ディズニーランド

　これはどうしたことだろう？

　ディズニーランドは、話に聞くほどのものではなかった、ということなのか。それとも、ひとりで来たためなのか……？

　これまでひとりでいることになんの不都合もなかった。

　けれども、どこかに遊びにいくのにだれかといっしょであるか否か、そのときの自分の気持ちを伝えられる人間が、面白さを共有できる人間がいるかいないかでは、違う。

　ぼくはそれを知った。

　しかし、どうすればいいのかわからなかった。友人を作るといっても簡単ではない。途方にくれるしかなかった。

　大金はあるとはいっても、それで友人ができるわけでもなし、気を大きくして豪遊しようにも、どうしていいかわからなかった。酒でも飲んで酔っぱらいたいところだが、残念ながらぼくは下戸だった。