第2章

9/37
前へ
/37ページ
次へ
「さっき小早川さん俺のイメージが違うって言ったけどさ、俺からしてみたら君もイメージと違うよ」 店のおすすめで注文した馬刺しを口に運びながら言うと、 「え?どうイメージと違うんですか?」 彼女は牛すじ大根を頬張りながら言う。 もったいぶって数秒の沈黙の後、 「……それは教えない」 と、ニンマリ笑顔で言う。 すると、彼女は大きくテーブルに身を乗り出して「教えてください」と、目を見開いて鼻を膨らました。 「秘密です」 「もー、教えてくれたっていいじゃないですかー、高坂さんの意地悪」 「ははは」 意地悪か。 昔、愛莉にもよく言われたっけな。 「最近、愛莉とは連絡とってる?」 「最近は私も彼女も忙しくて連絡とってないです」 「そっか」
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

199人が本棚に入れています
本棚に追加